2021年1月より代表取締役に就任いたしました、野崎幸重と申します。医療福祉専門学校を卒業し、20歳からこの業界に携わり30年が経ちました。これまで、支援の現場でいろいろと経験させていただきましたが日々学ぶことばかりです。
　さて株式会社ゆり庵も創立10周年を迎え、障がいのある方のトータルライフパートナーとして住まいの安心を支えるグループホームからはじまり、働くことを支える就労支援と自活トレーニングをする生活訓練、重度者の日中支援活動を行う生活介護、そして育ちを支える未就学児を対象とした児童発達支援、学童期を支える放課後等デイサービスとご利用者の声を聴きながら事業を展開してまいりました。
　ここ宗像市においてもこの10年で民間企業も多数参入し、事業所が次々と開設してまいりました。それは日本全国も同様に障がい福祉サービス事業所数の増加と共に制度も成熟期を迎え、さらに次の持続可能な制度への転換期に差し掛かっております。

　このような中において会社の代表として就任し、次の時代へ向けた進路を切り開いていくことに大変な重責とわくわくした気持ちとが入り混じった想いです。 　さてこれから日本は人口減少や少子高齢社会等の課題を抱え、社会保障制度もそれに合わせて大きな変革がはじまろうとしています。しかし私たち支援者の想いとして決して変わらない大切なことがあります。
それは、障がいのある方お一人お一人の幸せを願い、実践し続けることです。
　障がいがあることによってご本人、ご家族またそこに関わる方は様々な場面で悩まれ、大変な思いをされていることが多いです。　そこで私たち支援者はお一人お一人のご相談を通して、利用できる法律、制度、サービスなどをご提案し、ご利用者の方と共に歩んでいくライフパートナーとして常に学び、試行錯誤しながらも実践し続けていかなければなりません。　
そのためには自らを率先して変革していきながら、これからの時代の変化に対応し、地域のニーズに応える社会資源としての役割を果たすため「障がいのある方に最幸（さいこう）のサービスを提供する」ことを私たちの理念としています。
※最幸（さいこう）のサービスとは支援する側、される側の立場の基礎となる互いに幸せを感じる信頼関係づくりを目指すこととした造語です。私たちゆり庵の支援スタッフひとりひとりがこの理念のもとに、本当に必要な福祉サービスを提供し、障がいのある方々が暮らしやすい地域社会づくりに邁進してまいります。どうぞこれからも「ゆり庵」をよろしくお願いいたします。